結論。AIと共に「地図を描く側」へ【AI時代の羅針盤~デザイン思考編~Vol.23】

これまで5回にわたり、「AI×デザイン思考」による新規事業創出の旅を続けてきました。自社の課題を定義する「インサイトアウト発想」と、未来の兆しを捉える「アウトサイドイン発想」。この2つを「強制発想」で掛け合わせることで、革新的な事業アイデアを生み出すプロセスを探求してきました。

シリーズの最終回となる今回は、これまでの議論を総括し、AIと共に未来を創造していく上で、私たち経営者が持つべき心構えについてお話しします。

アイデアを「評価」し、「戦略」を得る

「強制発想」によって生まれたアイデアは、まだ原石です。私たちはそのアイデアを評価し、具体的な戦略へと落とし込む必要があります。このアイデアは本当に儲かるのか?競合に対する優位性は何か?そして、それを実現するための具体的なロードマップは?

この緻密な事業計画策定のプロセスにおいても、AIは強力な壁打ち相手となります。私たちが構築した事業仮説について、AIに「この計画の弱点は何か?」「考えられるリスクシナリオは?」といった批判的な問いを立てさせることで、そのストレステストを行うのです。AIに多角的な視点から問いを立てさせることで、計画の解像度と実現可能性を飛躍的に高めることができます。

AIの提案を見極める「審美眼」と、経営者の「覚悟」

しかし、ここで最も強調したいのは、AIは最終的な経営判断を下してはくれない、ということです。「A事業とB事業、どちらに投資すべきか」という問いに、AIはデータに基づいた示唆を与えてくれますが、その「答え」に依存しすぎるのは極めて危険です。最終的な意思決定の責任を負うのは、常に経営者自身です。

AIの提案はあくまで選択肢の一つであり、それを鵜呑みにするのではなく、自社の理念やビジョン、そして現場の肌感覚と照らし合わせて、本当に自社が「やるべき」ことなのかを見極める「審美眼」。そして、その決定に責任を持つという「覚悟」。これからの経営者には、この2つが極めて重要になるでしょう。

AIがもたらす「時間」と、ヒトがなすべきこと

AIが日常業務の効率化を進めれば進めるほど、私たち人間は、AIには決してできない、より本質的な仕事に時間を使うべきです。

  • 現場に出て、五感で生の情報を掴むこと。お客様のふとした表情や声のトーン、店舗の活気、従業員の顔色。これらは、決してデータには現れない、しかし経営判断において極めて重要な「生の情報」です。
  • お客様や従業員といったステークホルダーと直接対話し、信頼関係を築くこと。共感し、喜び、時には共に悩む。こうした血の通ったコミュニケーションこそが、ビジネスの土台を創ります。

AIと共に、未来の「地図を描く側」へ

この5回シリーズでお伝えしてきた「AI×デザイン思考」のプロセスは、単なる新規事業の創出手法ではありません。それは、未来を自らの手で創造するための「設計図」を手に入れることに他なりません。

私たちはこの設計図を手に、市場の変化に追従する「地図を読む側」から、未来の市場そのものを定義し、主導していく「地図を描く側」へと変革するのです。

今後は、さらに一つのテーマを深掘りしたり、新たなAIの進化を捉えたりしながら、皆様の航海の助けとなるような、より質の高い「羅針盤」をお届けしていきたいと考えております。

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このブログシリーズを通じて、「AI×デザイン思考」がもたらす可能性の一端を感じていただけたのではないでしょうか。しかし、最も重要なのは、この知識を「知っている」から「できる」へと転換し、ご自身のビジネスで具体的な「成果」を生み出すことです。

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この記事を書いた人

中小企業診断士(東京都港区)
ストアカ「世界一やさしい決算書の読み方」「世界一やさしい経営のお勉強」講師
総合商社勤務30年
新規ビジネス、海外事業に強み
ベトナム、メキシコ、米国に駐在経験
営業支援会社、EC出店会社、スタートアップへの支援実績あり
経営のお悩みを解決します!

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