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新規事業の開発手法(1)~ 合弁事業 ~

今日からブログを始めます。経験に基づく実践的な経営ナレッジを発信していきたいと思います。

ブログ執筆にあたって

2012年に中小企業診断士試験に合格し、経営に関するナレッジを満タンにして海外で合弁事業の立ち上げと事業経営に従事しました。それまでの商社マンとしての経験値に基づく直感的な判断(右脳系)と、診断士試験を通じて獲得した経営知識という論理的思考に基づく引き出し(左脳系)を融合させて事業をマネージメントする自分のスタイルを確立してきました。

その時の経験を基に、経営について深掘りしていきたいと思います。自社の経営で悩む経営者に、経営について基礎から学びたい方に、新規事業あるいは海外事業を担当する方に、少しでもお役に立てれば幸いです。

事業の出発点である新規事業開発


言うまでもなく、新たに事業を開発しなければ事業は始まりません。まずは、事業の出発点である新規事業の開発手法について、いろいろなアプローチがある中で、合弁事業を引き合いに出しながら深掘りしていきます。

ある分野で事業構想を検討する際、自社にコアコンピタンス(中核能力)があれば、自社単独でやる方が良いと思います。一方、そこまでではないが、一定の強みがあり、自社の弱みを補強してくれる事業パートナーが現れれば、一緒に組んで事業を立ち上げる方法があります。それが合弁事業(Joint Venture)です。

一方、合弁事業は、基本的にゼロから立ち上げることになるので、プレミアムがつきません実際にかかったコストのみで事業を立ち上げることができるメリットがあります。しかしながら、ゼロから立ち上げることの成功確度に留意する必要があり、事業パートナーと弱みを補完し合い、強みを掛け合わせても必ずしも成功するとは限りません。

一方、M&Aはトラックレコードがある企業の買収なので確度は一般的には上がります。しかし、そこにはプレミアム(のれん)が付く。ゆえにどちらが正解という答えはないのです。

また、合弁事業には、パートナーとゼロから事業を立ち上げる面白さがあります。苦労が多く現場で汗を沢山かかなければなりませんが、その経験は何事にも代えがたく、自身の財産になることは確かだと思います。

次回以降、合弁事業を通じた新規事業の開発手法、事業の立ち上げ、事業経営について順々にお話していきたいと思います。お楽しみに。

まとめ

  • 自社の弱みを補強してくれる事業パートナーと一緒に組んで事業を立ち上げる新規事業開発手法が合弁(Joint Venture)。
  • 合弁事業はゼロから立ち上げるので、M&Aと違い、のれん代がかからない。
  • 合弁事業には、パートナーと事業をゼロから立ち上げる醍醐味がある。

この記事を書いた人

中小企業診断士/みなと中小企業診断士事務所 代表(東京都港区)

1994年に総合商社へ入社し、食料分野で30年以上。貿易実務から海外事業経営まで、事業の数字に向き合い続けてきました。駐在はベトナム・メキシコ・アメリカ。ベトナムでは合弁事業会社の副社長として、会社設立から黒字化までを指揮しました。

2013年に中小企業診断士に登録。経営理論とAIの実装を、一人の専門家のなかで往復させる伴走支援を行っています。立派な資料の納品ではなく、現場で回る仕組みを残すことを大切にしています。東京都港区を拠点に、中小企業の経営者と後継者の事業伴走に取り組んでいます。

著書『商社マンの「実録」海外経営ノート』