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Vol.12|ロングテール業務のAI自動化革命~30年前のデジタル化とは、同じでは済まない~

30年ほど前の職場を、覚えている方は思い出してみてください。パソコンが一気に職場へ行き渡り、表計算ソフトが普及し始めた頃です。

当時、それを使いこなせる人は、職場にほとんどいませんでした。電卓をたたき、手書きの集計表をつくるベテランの隣で、若手がおそるおそるセルに数字を打ち込んでいた。あの頃を覚えている方も多いと思います。

その後どうなったかは、ご存じの通りです。今では、数字を表にまとめ、集計できることは、多くの事務業務で当たり前に求められます。ツールの側が、業務を担う条件を書き換えてしまったのです。30年かけて起きたこの変化と同じことが、AIエージェントでも起きる。ここまでは、多くの方がすでに感じている通りだと思います。

ただ、誤解のないように申し上げたいのです。AIエージェントの影響は、30年前のデジタル化の比ではありません。私は本気でそう考えています。

あの時代のソフトは、計算や集計、資料作成を劇的に変えました。しかし、関数式を組み、グラフを整え、資料の配置を調整するのは、つい最近まで人間でした。強力な道具ではあっても、人が操作方法を覚え、手を動かすことが前提だったのです。

AIエージェントは、この前提を逆転させます。人が覚えるのは、複雑な関数式や細かな操作手順ではありません。「どの資料を読み、何を計算し、どの基準で判断し、どんな成果物にするか」を、普段の言葉で伝えます。

その指示を受けて、AIエージェントが必要な関数式やプログラムを作り、ファイルを操作し、成果物まで仕上げます。人は結果を確認し、必要な箇所にダメ出しするだけ。従来のソフトよりも担う範囲が広いのに、人が行う操作は、はるかに少なくなるのです。

従来のソフトは、人が行う計算や資料作成を効率化しました。AIエージェントは、資料を読み、判断し、計算し、書き、記帳し、報告する担い手そのものを増やします。便利なツールが増えるのではありません。自分の代わりに動く代理人、つまりエージェントを持てるという変化です。だから、その影響は30年前の変化をはるかに上回ると、私は考えています。

しかも、その力は一部の大企業やエンジニアだけのものではありません。高性能なAIを使う費用は大きく下がり、高額なシステム開発費をかけなくても、普段の言葉で指示しながらAIエージェントを設計し、試し、運用できるようになりました。

エンジニアではない人が、自分自身のタスクをAIエージェントへ載せられる。これまで主に資本力と専門家を多く抱える一部の企業が使ってきたデジタルによる自動化の力が、所属企業の規模に関係なく、一人ひとりの手に開かれたのです。これが「デジタルの民主化」であり、「システム開発の民主化」です。

ロングテール業務のAI自動化革命の本質は、単なる省力化ではありません。各人が自分のタスクをAIエージェントへ移し、業務時間を大幅に減らす。あるいは、同じ時間から何倍もの成果を生み出す。人が自分の時間の使い方を、自ら設計し直せるようになったことにあります。

放たれた矢は、もう戻りません。私たちにできるのは、矢の行き先を案じることではなく、この流れに乗る側へ回ることです。

最初の一歩は、大がかりな投資ではありません。御社の中に散らばるロングテール業務を棚卸しし、その中から一つを選ぶことです。第1回でお話しした私の事務所の7本の係も、出発点は同じでした。

一人事務所でここまでできるのです。御社なら、もっとできます。


みなと中小企業診断士事務所からのご案内

御社の「小さく、多く、面倒な仕事」を、一度棚卸ししてみませんか。

月に一度だけ作る資料。取引先ごとに書式が違う書類。たまに発生する問い合わせへの対応。複数のファイルから数字を集めて作る報告書——。

一つひとつは小さくても、種類が多く、会社全体では大きな時間を使っている。けれど、従来のシステムでは採算が合わず、人の手と記憶に残されてきた。こうした仕事を、みなとでは「ロングテール業務」と呼んでいます。

AIエージェントの登場によって、この領域も自動化できるようになってきました。

みなとは、単にAIツールを紹介するのではありません。御社の業務を棚卸しし、人が判断すべき仕事とAIに任せられる仕事を分け、まずは一つの業務から小さく試します。試作、検証、運用設計を重ねながら、現場で使い続けられる仕組みを一緒に組み上げます。

目指すのは、単に仕事を速くすることではありません。AIに任せられる作業を移し、経営者や社員の時間を、顧客対応、提案、人材育成、新しい事業など、会社を前へ進める仕事へ戻すことです。

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初回無料相談では、現在時間を取られている業務を伺いながら、次の2点を一緒に整理します。

  • どの業務から自動化を試すと効果が出やすいか
  • 今は自動化しなくてよい業務はどれか

AIに詳しくなくても問題ありません。経営者・経営幹部・後継者の方を対象としています。

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