AIスライド作成の極意!「8合目」からのスタートから一気に駆け上がるAI連携術【AI時代の羅針盤 Vol.8】

前回は、スライド作成という大きな課題に対し、「Genspark」というAIエージェントが魔法のような解決策を提示してくれた体験をお話ししました。しかし、その「魔法」を安定して使いこなすには、いくつかの「壁」と、それを乗り越えるための「極意」が必要でした。

今回は、その試行錯誤の過程で編み出した、AIとの付き合い方における極めて重要な「心構え」と、具体的な「AI連携術」についてお話しします。

AIの初期アウトプットは「8合目」と心得る

まず大前提として、AIの初期アウトプットに100%の完成度を期待してはいけません。AIが最初に生成してくるのは、あくまで8割程度の完成度、いわば「登山の8合目」地点のアウトプットだと捉えるべきです。ここからが、私たち人間の腕の見せ所。プロンプトで対話を重ねて9合目、10合目へと磨き上げることで、初めて成果物が完成します。ただ、忘れてはならないのが、AIを使えば、8合目からスタートできること自体、凄いことですけどね(笑)

しかし、Gensparkの「AIスライド」機能は、この「8合目から山頂へ」の道のりで、スライドがはみ出したり、図形が重なったりといったエラーが頻発しました。このエラーを修正するためにプロンプトの再生成を繰り返すと、あっという間にクレジット(利用権)が浪費されてしまうのです。

極意は「AIにAIの指示書を書かせる」こと

この問題を解決するブレイクスルーが、「GensparkのAIが理解しやすいプロンプトを、別の高性能AIに作らせる」という発想でした。これが、スライド作成における私の「極意」です。

その具体的な手順はこうです。

まず、Gemini 2.5 Proのような高性能な対話型AIを使い、スライドで伝えたい内容の構成や文章を、文字ベースで100%に近い完成度まで磨き上げます。

次に、その完成したコンテンツを元に、同じGemini 3やChat GPT5.2に「この内容を、GensparkのAIスライド機能でエラーなくスライド化するための、最適なプロンプトを作成して」と依頼します。

このプロセスを何度か繰り返す(back and forthする)ことで、GeminiはGensparkのエラーが起きやすい特徴を学習し、安定して高品質なスライドを生成できる「定型プロンプト」を確立してくれます。

この「定型プロンプト」をGensparkに投入すると、これまで8合目だったスタート地点が、「9合目」まで引き上げられます。あとは、Gensparkの編集機能を使って手修正を加えるか、追加のプロンプトで微調整するだけで、最短距離で山頂(完成)にたどり着けるのです。

このAI連携術は、単なる裏技ではありません。それぞれのAIの得意分野を組み合わせ、人間がそのプロセスを管理することでAIのポテンシャルを引き出す、現時点における非常に効率的なAI活用の使い方だと言えるでしょう。

次回は、この進化したAI活用術を駆使して、具体的にどのように業務が変わり、どのような成果が生まれたのか、より実践的な活用事例をご紹介します。

(Vol.9へ続く)

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この記事を書いた人

中小企業診断士(東京都港区)
ストアカ「世界一やさしい決算書の読み方」「世界一やさしい経営のお勉強」講師
総合商社勤務30年
新規ビジネス、海外事業に強み
ベトナム、メキシコ、米国に駐在経験
営業支援会社、EC出店会社、スタートアップへの支援実績あり
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