Vol.3|造園業にAIを実装する。~「なんか違う」を言語化する~

GeminiのDeep Researchで、他業種のビジネスモデルを体系的に調査する取り組みを行いました。「他業種を調べてください」と指示するだけでは、抽象度が高すぎて求めているアウトプットにはなりません。まず自社を紹介し、なぜ調べたいのかを伝えた上で、体系的な調査と自社への応用提案を一度に求めます。前原さんの場合は、造園業の経営者として新しいビジネスモデルを学びたい理由まで盛り込んだ形で依頼しました。この文脈の渡し方が、コンサルティングレポートに近いアウトプットを引き出すのです。

出てきた内容が浅ければ、そのまま受け入れる必要はありません。業界と関係のないトレンドワードが並ぶようであれば、まずビジネスモデルの深掘りに立ち返ります。深掘りが十分にできたと確認してから、今度はClaude等に投げて自社への応用を壁打ちする。最初から完成品を期待するのではなく、7割の出来を前提にして、何が足りないかを言語化しながら磨いていくイメージです。

前原さんはこの一連の流れを聞いて、「やっぱりディレクション力っていうことになってきますね」とおっしゃっていました。ゴールを設定し、アウトプットを評価し、方向を修正していく。その作業はAIの操作ではなく、マネージメントそのものです。

ツールは次々と新しいものが登場しますが、すべての操作を習得し続ける必要はありません。それよりも、何を調べさせ、どう評価し、どう修正するかを決める力が問われます。その力は、経営者がすでに日々の仕事の中で鍛えてきたものと、同じものなのです。


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この記事を書いた人

中小企業診断士(東京都港区)
ストアカ「世界一やさしい決算書の読み方」「世界一やさしい経営のお勉強」講師
総合商社勤務30年
新規ビジネス、海外事業に強み
ベトナム、メキシコ、米国に駐在経験
営業支援会社、EC出店会社、スタートアップへの支援実績あり
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