Vol.14|造園業にAIを実装する。〜答えるだけで、いい〜

今日のセッションは、前原さんの宿題チェックから始まりました。マッキンゼーの7Sという組織分析のフレームワーク(戦略・構造・仕組み・共有価値・スタイル・人材・スキルの7つの視点で会社を見直す手法)を使って、自社の自己分析を仕上げてきてくれました。

朝、提出されたPDFを開いて思わず手が止まりました。かなりのボリュームでありながら、前原さんご自身の言葉と考えがはっきり入っているのです。出力をそのまま貼り付けたような文章ではなく、ご本人が向き合って整理した跡が、行のあいだに残っています。

どうやって作られたのかをお聞きすると、ChatGPTへの頼み方が少し独特でした。「これに対してどう思う、どう思うっていうのを質問投げかけてくれるので、それに答えていって」。前原さんはChatGPTに「自分に質問を投げかけてほしい」と頼み、AIから出される問いに一つひとつ答えていったそうです。その積み重ねで、7つの視点をすべて埋めていったということでした。

「話すとやっぱりいいっすね」と前原さんは言いました。AIに書かせるのではなく、AIに問わせる。考えてみれば王道のやり方ですが、いざ手を動かす段になると、要約してもらう、文章にしてもらう、提案を出してもらう、と「何かを作ってもらう」発想に寄ってしまいます。立ち位置を入れ替えて、AIが質問する側、自分が答える側に回ると、出てくる文章にはご自身の経営観がそのまま残ります。

答えていくたびに、自分の中で言葉になっていなかった考えが整っていく。AIは黒子のまま、語り手は前原さん本人です。

AIに何をさせるかではなく、AIに何を聞いてもらうか。
問いを受け取る側に回ると、自分の言葉が動き出します。


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この記事を書いた人

中小企業診断士(東京都港区)
ストアカ「世界一やさしい決算書の読み方」「世界一やさしい経営のお勉強」講師
総合商社勤務30年
新規ビジネス、海外事業に強み
ベトナム、メキシコ、米国に駐在経験
営業支援会社、EC出店会社、スタートアップへの支援実績あり
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