Vol.16|造園業にAIを実装する。〜価格で戦わなくていい〜

Claudeが書いた9つの組織変革ストーリーを読み進めていたアトツギの前原さんが、画面から顔を上げて言いました。「情緒的な価値っていうところになってくる」。価格で勝負しないところに、別の入り口を作りたい。前々から心の隅にあったものが、ここでつながった瞬間でした。

那覇造園土木のお客様は、伐採の依頼が一生に一度という方が大半です。判断の基準を持たないまま、なんとかしたいという思いで連絡が来る。今お客様にお渡ししているのは、価格を中心にした見積書です。

Claudeが提示した中で前原さんに最も刺さったのが、見積書を「提案書」へ進化させる構想でした。樹木の讣断コメント、伐採後の処方针、当日の安全管理計画ーーAIが現場の情報からその場で1枚に組み立てる仕組みです。前原さんがアプリの項目を選び、お客様の状況を音声で吹き込むと、AIが提案書を仕上げ、WordやExcelで出力する。前回の見積もりアプリに、提案書ジェネレーターを重ねるイメージです。

ここで前原さんが思い出したのが、ご家族の外壁塗装の話でした。相見積もりの中でも頭ひとつ高い業者に頼んだ。理由は「営業さんがめちゃくちゃ良かった」だけ。最初は意味が分からなかったけれど、その方に会ったらご家族の判断が腹落ちしたといいます。機能ではなく情緒。独自の価値こそ、差別化の核になるーーその確信がここで重なりました。

これは、AIと経営者の役割分担そのものを描き直す試みです。AIは情緒的価値を継続的に生み出すアイデアや提案を担い、前原さんはお客様との接点を通じて、その価値を届けることに専念できます。価格を比較される土俦から、信頼を積み上げる土俦へ、関係の軸が移っていきます。

前原さんが感じていたのは、地元沖縄に何か独自の価値を届けられるという手応え。見ている景色は、もう価格表の戦いではありません。


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この記事を書いた人

中小企業診断士(東京都港区)
ストアカ「世界一やさしい決算書の読み方」「世界一やさしい経営のお勉強」講師
総合商社勤務30年
新規ビジネス、海外事業に強み
ベトナム、メキシコ、米国に駐在経験
営業支援会社、EC出店会社、スタートアップへの支援実績あり
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