「いや、すごいですね。僕が全然言語化できてなかったことを、もうしっかり言葉にしてくれてて、びっくりしてます」。画面の図解を見ていた那覇造園土木のアトツギ前原さんが、興奮気味にそう漏らしました。前回ご紹介した44ページのX発信戦略バイブルを土台に、今号からミッション・ビジョン・コンセプト(MVC、会社の核を過去・未来・現在の3つの言葉で再定義する経営手法)の素案づくりに入ります。
骨格に据えるのは、TBWA HAKUHODOの細田高広氏が著書『コンセプトの教科書』で示してきたコンセプトの組み立て方です。細田氏には直接学んだご縁があります。第一歩として、バイブル6本のストーリーの底に流れる哲学を、Claudeに引き出してもらいました。
返ってきた共通項は、たった一行でした。「見えない仕事を、見える価値に変える」。これから起きる危険を、今日の安心に変える。終わったら消える仕事を、信頼の記録として残す。ブラックボックスの価格を、納得の根拠として開く。表層のテーマこそ違っても、根っこではこの一つの変換を繰り返していたのです。
そしてもう一段下に、前原さんご自身の3つの哲学が刻まれていました。「見積もりの作り方も全部オープンにしようと思ってます」——正直に振り切る。「金額じゃないところで差別化していきたい」——意味で選ばれたい。「壊れた後に直す力だけではない、壊れにくくする力もまた回復力である」——暮らしと地続きで。
中小企業の経営者がミッションやビジョンを書こうとすると、たいてい「何から始めようか」と白紙の前で手が止まります。けれど答えはもう、過去の発信や日々の対話に刻まれているのかもしれません。Claudeの役割はそれを束ね、構造として並べ直すこと——いわば発信の解読者です。
次回は、この哲学からMVC案を編むための考え方を共有します。会社の哲学は、新しく作らなくていい。もう、発信の中に潜んでいるのです。
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